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HUYŪ LETTER
#05
触れる、ということ

心地よい陽気に、
自然と外へと引き寄せられます。
風がやわらかく、
光は近く、
葉や花が、手の届くところにある。
気づけば、
触れようと意識する前に、
指先が伸びています。
触れた先に伝わる、
冷たさやあたたかさ、
思っていたよりも確かな感触。
その一瞬、
自分と外の境界が、
そっとほどける。
触れたその瞬間、
世界がひらく感覚があります。
香りに身をまかせ、
風や光と一緒に揺れていると、
温度や湿度、若葉のやわらかさ、
微かに立ち上がる香りが重なる。
自分が今ここにいることが、
はっきりと伝わってきます。
触れるという行為は、
世界に踏み込むことではなく、
世界と呼吸を合わせること。
その距離がほどけたとき、
世界との関係も、
やさしくひらいていくのかもしれません。
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